「英会話スクールに通っているけど英語が上達した気がしない」
「英会話スクールでネイティブ講師に英語を教わっているけど、イマイチ会話を続けることが出来ない」
そんな悩み「英会話スクールは意味がない?」について記事を書いてみました。
結論から言うと、英会話スクールに通うだけでは絶対に英語力は向上しません。ネイティブの授業だからと言って週2,3回、1回あたり1時間程度のレッスンを受けても圧倒的に学習量が足らないからです。
明確な目標を持たず、ただ何となく英語力を上げたいという程度のモチベーションだと「授業を受ける」という受け身の学習になります。
受け身でレッスンに参加しても教わったフレーズだけをなんとなく覚える程度となり、実際の会話での応用が出来ず全く使えないことになります。
ただし、英会話スクールをうまく活用すれば、ものすごく効果を発揮します。英会話スクールを、英語をインプットする場として考えるのではなく、アウトプットする場として徹底的に活用することです。
グループレッスンであれば、他の受講者とあなたの英語力を客観的に比較する場として活用することで英語学習のモチベーションアップの効果もあります。
英会話スクールはネイティブスピーカーと直接会話できる数少ないチャンスです。既に入会した方、これから入会を考えている方は、本記事を参考にうまく英会話スクールを活用してみて下さい。
英会話スクールは通うだけでは意味がない!英語力を身につける考え方を教えます
駅前に行けば英会話スクールってコンビニの様に乱立していますよね?
この風景を見ると英会話スクールは人気があって、入会すれば英語力も向上するのでは無いかと考えるかもしれません。
確かに何もしないよりはマシですが、あなたが思い描くような英会話力の向上は望めません。
あなたの周りで英会話スクールに通った経験がある人がいれば
「英語がペラペラになりましたか?」と聞いてみて欲しいのですが、多くの人は「ならなかった」と回答すると思います。
ではなぜ英語力が向上しないのか?その理由を書いてみます。
英語の基礎力が身について無ければ習ったフレーズを使いこなせない
英会話スクールのカリキュラムはあなたのレベルに合わせ、シチュエーション毎に英語フレーズや必要な単語を学んでいくスタイルになります。
発音やアクセントも間違っていたら丁寧に指導をしてくれます。
これだけを聞くと
「え?十分英語力が向上しそう気がするけど?」
と思うかもしれません。
しかし、あくまで限定されたシチュエーションで使われるフレーズと単語の学習とそれに対する発音やアクセントの矯正です。
発音であれば、子音、母音、音の変化など、文法であれば品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)やSV,SVC,SVOC,SVOOなどの文の構造と言った基礎の部分まで教えてくれることはありません。
基礎が出来ていなければいくらフレーズを学んだところでどのように応用すればいいかわからず、実際の英会話の場面で使いこなすことができません。
野球に例えると、キャッチボールや素振りの練習を全くやらずに、いきなり試合で使うサインを学んでいるようなものです。
レッスンだけだと圧倒的に学習量が不足している
英会話スクールのレッスンだけだと英語力向上に必要な学習量も圧倒的に不足しています。
英会話スクールは1回あたり1時間程度のレッスンで週に2-3回のところがほとんどだと思います。
レッスンを受けているだけだと、月の学習時間に10-15時間程度になります。1年間では120-180時間程度ですが、正直圧倒的に学習量が少ないです。
あなたが社会人で、大学卒業以来英語学習から遠ざかっているのであれば、英語をペラペラに話せるようになるまで最低1000時間必要と言われています。
英会話スクールだけでは5年以上通わなければその時間まで到達することができません。1年やそこら通ったとしても英語力が一気に向上することなんてありえないのです。
多くの人が1年も経たないうちに「効果が無い」と思い、やめてしまうのではないでしょうか?厳しいですが、これが現実です。
ネイティブと話すだけでは会話力は向上しない
英会話スクールの最大の魅力は何と言ってもネイティブスピーカーと直接会話できる点です。
普段の生活でなかなか接することが出来ないネイティブと直接英会話できる機会はとても貴重です。
「ネイティブとの会話の機会を増やせば英語が喋れるようになるって聞いたけど?」
あなたが英語の基礎力を既に身につけていて、ネイティブを相手にアウトプットを意識しながら会話できるのであれば、一気に英会話力が向上すると思います。
しかし、英会話スクールに通ってカリキュラムに従ってフレーズを覚えるインプット作業だけでは力はつきません。
「レッスンでは、フレーズを教えてもらってアウトプットの練習をしているけど?」
フレーズを教わり少しアレンジして声に出すだけでは、十分なアウトプットのトレーニングとは言えません。
覚えたフレーズを会話の中で自然に使えるようになって、初めてアウトプットのトレーニングが出来ている状態となります。
試しに、レッスンの後にネイティブの先生にお願いしてフリートークの時間を設けてみて下さい。
気になるニュースや最近の出来事など、なんでも良いので会話をしてみると分かります。習ったはずのフレーズが全く出てこず、ごく簡単な単語と文章しか出てこないと思います。
ネイティブの先生は日本人の受講生のことを良く分かっています。話している相手は受講生と言うこともあり、こちらの気を使って言いたいことを理解しようと汲み取ってくれます。
しかし、実際のビジネスや海外での生活ではそう簡単にはいきません。
最初は何とかこちらの言いたいことを理解しようと一生懸命聞いてくれますが、英語でのコミュニケーションが十分にできないと分かれば、会話が打ち切られます。
会話をする上での最低限の基礎が出来ていなければ、いくらネイティブの先生と会話を繰り返しても、英会話は絶対に上達しないのです。
英会話スクールを効果的に活用する方法
「せっかく英会話スクールに入ったのに無駄だったのか・・」
「これから英会話スクールに入会しようと思ったけど辞めようかな」
英会話スクールに通うだけでは英語力が向上しませんが、決して通うこと自体が無駄ではありません。上手く英会話スクールを活用すれば、英会話を上達されるうえでこれだけ素晴らしいツールはありません。
英語学習の成果をアウトプットする場として利用する
私がおすすめするのは「独学でのインプット学習」と「英会話スクールでのアウトプット学習」を同時に行うハイブリット学習です。
自宅では
- 発音
- 英文法
- 単語
- リスニング
- 会話の基本フレーズ
基礎をインプットする学習を行います。
「英語をこれから始めたいけど、英会話学校へ通った方が良いのかな?」 「今日から英会話の勉強を始めるぞ!オンライン英会話を試してみようかな?」 と、英会話を始めとした英語学習を始めようとしている方に向けて記事を書い[…]
英会話スクールでインプットした英語をフリートークなどでネイティブの先生にアウトプットする練習を行います。
「カリキュラムの内容は決まっているから、そんなことできないよ」
マンツーマンレッスンの場合はあなたの要望を聞いてくれて、カリキュラムの内容を変更してくれるかもしれませんが、グループレッスンの場合は簡単にあなた個人の要望を聞いてくれないと思います。
アウトプットの練習はフリートークの形式にこだわる必要はありません。
例えば、フレーズを学ぶときに
「このフレーズは○○と言っているけど、△△のようなフレーズは使えないかな?」
「この間、仕事で××の場面があったけど、このフレーズは使える?」
など、習った内容に疑問を持ち先生に英語で質問するだけでも十分なアウトプットのトレーニングになります。
他の生徒からは少し白い目で見られるかもしれませんが気にせず、トライして下さい。
私がアメリカで英会話スクールに通っていた時は、南米、韓国、中東、東欧など様々な国や地域の生徒が参加していました。
みんな他の生徒のことなどお構いなしに自分の意見や疑問をどんどん発言して先生にぶつけていました。
彼らは現地で仕事を見つけるため英語を覚える必要があるから必死なのです。
「日本ではそんなことできないよ」
そんな意見も聞こえそうですが、今一度あなたが英会話スクールに通っている目的を考えて下さい。英会話スクールに寄付するためでも、単なる暇つぶしでも無いと思います。
英会話スクールに通う目的は英語力を身につけて成長し
- 仕事の範囲を広げる
- 留学や海外赴任などチャンスを広げる
- 海外旅行で現地の人とコミュニケーションをとる
など、あなたの人生を豊かにするためだと思います。
しっかりと目的があれば、一回のレッスンで最大限成長するために必死になると思います。
そう考えれば、他の生徒のことなど気にせず、失敗を恐れることなく疑問をぶつけるはずです。
インプットした英語を「生きた英語」にするために、ネイティブの先生にぶつけてみて下さい。先生もあなたのことを認め、全力でアドバイスしてくれます。
英語指導のプロでネイティブの先生に直接教えてもらえば、ものすごく自信がつくはずです。
他の受講者と英語力と比較する
グループレッスンであれば、他の参加者とあなたの実力を比較できることも魅力の一つです。
「比較」というと少し誤解されそうですが、他の受講生の英語力を参考にしてあなたの英語学習に役立てるということです。
独学で勉強していると、自分自身の英語力がどの程度向上しているか、なかなか判断がつきません。TOEICスコアなどで判断することもできますが、英会話については発音や文法、フレーズの使い方が正しいか分からないと思います。
マンツーマンレッスンやオンライン英会話で先生に聞いてみることも出来ますが先生は決して悪いように言いません。お客様であるあなたに対して悪い言い方はしないですからね。
グループレッスンではあなたと近いレベルの受講生が集まっています。受講生はあなたと同じように英語力を伸ばしたいと思って英会話スクールに参加しています。
他の受講生の発言力や取り組む意欲を参考にすることもあれば、アウトプット出来てないことを反面教師とすることもあります。
「出来てない人を参考にするっていうのもちょっとねー・・」
気持ちは分かりますが、あなたのレベルを測るにはあなたより実力が上の人と下の人を冷静に分析する必要があります。
分析した結果をもとにあなたは今何が出来て何が出来ていないか?を整理して次の学習につなげます。
「あの人の様になりたい!」
「あの人に負けないように頑張ろう!」
あたなより英語が出来る人に少しでも追いつけるように学習に取り組めば、英語学習を続けるうえでのモチベーションにもつながります。
グループレッスンで同じ志をもった英語学習の仲間と意識し合い切磋琢磨して英語力を伸ばしましょう。
英会話スクールは意味がない?通うだけなら無駄―まとめ
英会話スクールはただレッスンに通っているだけでは絶対に英語力は伸びません。
圧倒的に学習時間が足らないですし、基礎力が十分でなければ習ったフレーズを実際の会話で応用することも出来ないからです。
ネイティブの先生とも会話が出来ている様に見えますが、日本人のことを良く知った英語の先生が頑張ってあなたの英語を聞き取ってくれているだけです。
ただし、英会話スクールは独学で身につけた基礎力をアウトプットするには最高の場所です。
英語指導のプロのネイティブの先生に対して直接インプットした成果をぶつけることが出来ます。
あなたの取り組みを認めしっかりと指導してくれるはずです。
グループレッスンなら、同じ志をもった他の受講生とあなたを比較して、あなたの今のレベルを客観的に判断することもできます。
あなたの強みや弱みを理解し、他の受講生に負けない気持ちで取り組むことで英語学習のモチベーションアップにもつなげることが出来ます。
独学で基礎力をインプットして、英会話スクールで徹底的にアウトプットするハイブリット学習をすれば、短期間で圧倒的に英語力が向上しますよ。