「英会話に英文法って必要なのかな?」
「大学受験レベルの英文法が理解できないと英会話ってできないの?」
こんな疑問に答えるために記事を書いてみました。
結論としては、英会話には英文法は必要です。
中学校で習うレベルの英文法でまずは十分です。
高校で習う(大学受験に必要な)英文法は「学習した方が良いけど、ある程度英会話が出来るようになってからでOK」です。
私は大学受験や就職活動など様々な場面で英語が出来ないことで自分の志望が叶わないことがありました。
私は社内の留学制度に見事に受かり留学先のアメリカでも初日から英会話に困ることなく、1年半に及び留学生活を満喫することができました。
私自身英語ができるようになった大きなきっかけは「中学校レベルの英文法を理解したこと」があると言えます。
英会話には中学校で習う程度の英文法は必要
英会話だけでなくTOEICも中学校レベルの英文法で十分
会社に入ってすぐに社内の英会話の研修を受けていましたが、全く英語力が上達しませんでした。
TOEICを受けても点数が上がらず、そもそも研修の先生が言っている言葉が分からず、会話も全く出来るようになりませんでした。
英語の勉強を一からやり直すために、色々な書籍を調べ、英語が出来るようになった人の意見を聞いてみました。
当時私は「英語の基礎体力」が全く出来ていない状態で、「英会話という英語の試合」に臨んでいた状態であることに気づきました。
英語の基礎とは発音、英文法、単語、リスニングに加え、簡単なフレーズです。
英文法に関しても、正直中学校で習う英文法を完全に理解出来ていないことが分かりました。
独学で発音を学びなおした後に、一から中学校の英文法を勉強しなおしました。
実のところ、
- TOEICで800点を超えるまで
- アメリカへ留学するまで
に真面目に英文法を学んだのは中学校の英文法まででした。
反対に言えば、TOEICで一定レベルの点数を取得する、留学先で生活に支障のない英会話が出来るようになるのに必要な中学校で習う英文法と言うことになります。
英文法は暗記では無く「納得して理解する」「イメージする」「瞬時に使える」ことが大切
TOEICや英会話が中学校の英文法で十分対応できることを説明しました。
「よし、中学校で習う英文法を暗記するぞ!」
と思われたならその考え方は危険です。
確かに一度習った英文法ですし、難解なルールも無いので暗記することも可能ですが、暗記は途中で挫折してしまう可能性が大です。
私は中学校レベルの英文法が必要と聞いたときに、書店の中学校の参考書がおいてあるコーナーで、各学年向けの参考書を買い込み時間を掛けずに暗記することにと取り組みました。
中学校の1年生で学ぶ様な英文法は問題ありませんでしたが、中学校2年生レベルから若干怪しくなってきました。
特に「SVOO」などのような英語の文型、「不定詞」の用法、関係代名詞の目的格、原形不定詞の使役など。
勉強をしている最中は
「勉強した記憶があるなぁ、確かにこんなルールだったなぁ」
となんとなく参考書を読んで文法のルールを暗記しますが、後日同じところを勉強しても
「あれ、これってどういうルールだっけ?」
と忘れていることが多いです。
そのたびに「自分はなんて暗記力が無いのだろう」とか「英語の素質が無いのだろう、、」と落ち込んでいました。
英文法は暗記力や素養の問題では無く「いかにルールを納得して理解し、記憶に定着させることができるかが大切」なのです。
中学校の頃は身近に学校や塾の先生がいましたので、納得できないところは質問することができました。
独学で勉強するということは、身の回りに教わる人がいない状態です。
暗記の限界はここにあります。
何度も何度も繰り返して徹底的に暗記する方法も否定しませんが、限られた時間の中で学習するには、英文法のルールを「理解して記憶に定着させる」ことが必要です。
英会話に向けては簡単な英文法で構成されたフレーズを「瞬時に使える」ことが必要になります。
私たちが日常で会話することを想像してもらえると分かりますが、
意識しなくても日本語の基本文型や時制を瞬時に組み立てて、フレーズを発信します。
英会話で使えるようになるには中学校レベルの英文法ルールを「理解し記憶に定着させる」こと「使えるようになる」ことが大切です。
英文法のおすすめ勉強方法と教材
英会話のみならず英語の勉強には中学校レベルの英文法が欠かせないものであることを述べました。
英文法は暗記では無く「理解し記憶に定着させること」と「使えるようになること」が大切です。ここでは私が英文法の学習で使用したおすすめの教材を紹介します。
中学校レベルの英文法を理解し定着させるのにおすすめの教材
中学校で習う英文法を習得するには「理解し記憶に定着させる」必要があります。
まず、高校受験対策用に「短期間で中学英語を総復習」のような薄い参考書を購入して、1週間程度で一通り読んで下さい。
おすすめはシグマベストの「これでわかる英文法中学1~3年―新学習指導要領対応 (中学これでわかる) 」などです。
このときの目的は中学校で習う英文法の全体感を「知る」程度で結構です。
「中学校の英文法ってこんな内容だったんだな~」と感じる程度で結構です。
この1冊で全体を詳しく理解する必要はありません。(もしこの一冊で十分と思われたらそれでも問題ありません)
次に文法のルールを「理解する」ための教材や参考書を選び勉強して下さい。
本番はここからです。
私がおすすめする教材は以下です
特におすすめするのは「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」です。
私自身、長らく「英文法は暗記するもの」と思い込んでおり、全く成長の実感が出来ず半ばあきらめていましたが、本教材に出会って「英文法は理解するもの」という認識に変わりました。
結果、一気に英文法の理解が進み、中学レベルの英文法だけでなく、高校レベルも習得することができました。
英会話を習得するためには、まずは「独学での学習」から始めることをおススメします。 独学での学習では英語の基礎となる以下の力を養うことに集中してください。 発音 中学校レベルの英文法 リスニング 単語 […]
この「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」は鈴木拓さんと言う方がまとめた文法講座になります。
著者の鈴木さんご自身、中学生の時に英語の通知表は2で、高校生の時は偏差値が30だったそうです。
そんな「英語難民」だった鈴木さんは独自に英文法の学習方法を考え出した後、一年間でTOEIC990点を獲得しています。
英語難民から一気に英語の達人に筆者の鈴木さんのノウハウがふんだんに盛り込まれた講座になります。
「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」の特徴は「英文法をパズルのピースのように組み立てるながら理解する」ところにあります。
なぜここに名詞が来るのか?なぜここに副詞や形容詞が入るのか?
なぜここの関係代名詞はwhichじゃだめでwhatなのか?すべてパズルのピースをはめ込むような感覚で理由を説明してくれます。
「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」はTOEIC500点以上を受講の目安にしています。
「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」は高校レベルの英文法も一部含まれており、3カ月で習得を目指すものです。
TOEICが500点に達していない場合は「ゼロからの英語やり直し教室NewBeginning」をおすすめします。
こちらも鈴木さんの文法講座で、中学校で学ぶ英文法のみにフォーカスしています。
上記の教材で英文法を「理解する」させるには十分です。理解できるので記憶にもある程度定着すると思います。
私は完全に記憶に定着させるためには英文法を「イメージで理解すること」もおすすめします。
この「イメージで理解すること」は実は英会話で英語をアウトプットするときにも大変役に立ちます。
イメージで英文法を理解するには以下の教材をおすすめします
「ハートで感じる英文法」は大西泰斗先生の著書になります。大西先生も「英文法は暗記では無い」と仰っています。
大西先生は英文法に対する直感やイメージを大切にするように言われており、どの著書も大変参考になります。
私は「NHK3か月トピック英会話」で勉強して、なぜネイティブはこんな言い方をするのか、凄く理解が進みました。
ただし、基礎のルール理解が出来ていない状態から、イメージや直感を学習することはおすすめしません。
英文法の基礎やルールを理解した上で、イメージや直感を学ぶと記憶へ定着しやすくなります。
「マンガでおさらい中学英語」「マンガでおさらい中学英語 英文法マスター編」も同様にイメージで英文法を理解できる良書です。(こちらは高橋 基治先生が監修されています)
どちらのシリーズでもおすすめです。
基礎理解をした後に、一冊読むと理解したルールが記憶に定着するようになります。
中学校レベルの英文法を「使える」ようにするためにおすすめの教材
英文法を理解し、記憶へ定着で来たら次は英会話に向けて使えるように準備する必要があります。
おすすめの教材は以下になります
ともに森沢洋介先生の著書です。
瞬間英作文の書籍は他にもありますが、森沢先生の教材を勉強すれば間違いありません。
この教材では、中学校で習う英文法に対して、日本語を瞬時に英作文に直すトレーニングを行います。
見開きのページの左側に日本語で「これは良い本です」と書かれています。これに対して即座に英作文を「口頭」で行います
見開きの右のページに回答が書かれていますのですぐに答え合わせを行います。
すぐに答えが出てこないなら構わずどんどん答えを見てみます。
答えが分からなくても問題ありません。答えを見たときに「こんな英文になるのか」と納得感を得ることが大切です。
日本語を見てすぐに英作文を行うことをどんどん繰り返し、「理解している英文法」を「使える英文法」に変えていきます。
正直「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」で紹介されている例文は文法的に正しくても若干違和感がある表現があるのも事実です。
目的は英文法を使えるものに変えることなので、全く気にする必要はありません。
これに加えてシチュエーション毎の簡単なフレーズなどを覚えて、アウトプットできるようになれば、英会話は出来たも同然です。
アウトプットする練習はオンライン英会話や英会話教室を活用しましょう。
「オンライン英会話に興味があるけど効果があるのかな?」 「オンライン英会話に入会してみたけど、なんだか力がついた気がしないな・・」 そんな疑問や悩みに答える記事を書いてみました。 私はア[…]
英会話に高校で習う英文法は必要ない?レベルアップを目指す上では必要です!
私自身、中学校レベルの英文法を一通り習得することで、留学しても英会話で日常生活に支障が出ることは無く、TOEICも800点以上を取得しました。
これを考えると中学校レベルの英文法である程度の英語力が身に付き、英会話も出来るようになると言えます。
では、
「高校で習う英文法は習得する必要は無いのか?」と言われると
「習得した方が、表現がより豊かになります」と言えると思います。
そもそも高校で習う英文法にはどのようなものがあるでしょうか?
例えば以下の様なものがあげられます。
- 倒置
- 仮定法
- 過去完了、未来完了など
「日常会話に必要ある?小難しい文章とかの場合じゃないの?」と思われるかもしれませんが、以下はいかがでしょうか?
例えば、誰かがあなたに相談する場面を思い浮かべて下さい。
友人「ちょっとリスクがあるかもしれないけど、あの金融商品を購入してみようかな?」
あなた「いや~、僕(私)なら買わないかな。」
この場合、あなたはIf I were you, I wouldn’t buy such a thing.と仮定法で答えることが自然です。
もちろん、中学校の英文法を駆使し返答することも可能です。
(I don’t think it good idea because … など。)
中学校で習う英文法でも言いたいことはきちんと伝わりますが、よりニュアンスを自然に伝えるためには仮定法を始めとした、高校で習う英文法を学ぶことは大切です。
私は、「高校で習う英文法はある程度、英会話が出来るようになってから学ぶ」で良いと思います。
TOEICの勉強も同様です。
ただし、ネイティブスピーカーは当然、かなり高い英会話力がある人は必ずマスターしています。
あなたが英会話能力を極めていきたいと思うのであれば、高校で習う英文法にもチャレンジしてみて下さい。
ちなみに高校で習う英文法をある程度勉強するなら上で紹介した以下の教材がおすすめです。
- 「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」
- NHK3か月トピック英会話 ハートで感じる英文法 (語学シリーズ)
- NHK3か月トピック英会話 ハートで感じる英文法 会話編 (語学シリーズ―NHK3か月トピック英会話)
この3つで高校生で学ぶ英文法で実用的なものを網羅して学ぶことが可能です。
英会話が出来るようになるために英文法の学習は必要?-まとめ
英会話にしても、TEOICにしても英語勉強において英文法を学ぶことは大切です。
まずは中学校で学ぶ英文法をしっかりマスターしてください。
ただの暗記では無く、「理解し記憶に定着させる」ことが大切です。
「理解し記憶に定着させる」ができたら、英会話に向けて「使える」になる必要があります。
「理解し記憶に定着させる」には英文法がなぜそのようなルールになっているのかを理屈を理解し、イメージを学習することをおすすめします。
「使える」ためには瞬間英作文のトレーニングを行い、アウトプットの練習をして下さい。
高校で習う英文法は急いでマスターする必要はありませんが、更なるレベルアップをさせるためには必要です。
私も当初は英文法の勉強は暗記するだけのものとして考えており、大の苦手でした。
しかし、理屈やイメージが理解でき使えるようになると、最小限の単語量でも十分会話が出来ます。
ビジネスの英会話も成り立ちます。
もしあなたが英文法を学習に苦手意識をもっているのであれば、ここで紹介した教材で学習して、出来るだけ早く英文法を味方につけてください。
英会話への道が一気に開けますよ!