「TOEICって有名な英語の試験だけど受験は必要?」
「何点あれば十分なの?」
そんな疑問に答える記事を書きました
結論、TOEICはあなたの英語力を定期的に確認するため、受験することをおすすめします。
ビジネスマンの方はキャリアアップのために、学生の方は就職活動に向けて受験すべきです。
TOEICのスコアは目に見える定量的な現在のあなたの英語力を測るモノサシです。
TOEICのスコアが良ければ、周りから「英語が出来る人」と評価を受け、就職や転職、昇進や海外赴任と言った社内でのキャリアップ、留学に行けるなど様々なチャンスをものにすることが可能です。
TOEICは受験するべき?英語力の定量的な証明書だから絶対受験しよう
TOEICの試験概要
TOEICはTest of English for International Communicationの略で「トーイック」と呼びます。
英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験で5種類の試験があります。
- 「聞く」「読む」英語力を測る:TOEIC® Listening & Reading Test(L&R試験)
- 「話す」「書く」英語力を測る:TOEIC® Speaking & Writing Tests(S&W試験)
- 「話す」英語力を測る:TOEIC® Speaking Test
- 初・中級者の「聞く」「読む」英語力を測る:TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests
- 初・中級者の「話す」「書く」英語力を測る:TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests
最も多く受験されているのが、「聞く」「読む」英語力を測るTOEIC® Listening & Reading Test(L&R試験)です。
2019年度は日本だけで241万人が受験しています。
リスニングセクション495点満点、リーディングセクション495点満点の計990点満点の試験になります。
リスニングはパート1からパート4まで、リーディングはパート5からパート7までで構成されています。
L&R試験は毎月行われており、受験料は6490円(税込み)です。
TOEIC受験は英語力の定量評価に最適
ではTOEICは受験が必要でしょうか?
あなたの英語力の進捗度合いを測るためにTOEICを定期的に受験することをおすすめします。
特に受験者数が最も多いL&R試験を受験するべきです。
会社や就職でノルマが無ければ、1年に1回程度で十分だと思います。
「リスニングやリーディング力だけで、英語力なんて測れないよ」と思うかもしれません。
確かにL&R試験ではスピーキング力やライティング力を測ることは出来ません。
しかし、英語を話すにもまずは読む、聞く力が無ければ話すことは出来ません。
あなたがもし帰国子女で幼少期から英語に触れる環境にいたのであれば、読む力よりも話す力の方が優れていたかもしれません。
英語環境では無いところで、大人になって第二言語として学ぶ場合、語学の構造やルールとして発音や単語、文法、リスニングなど「読む」「聞く」を先に学ぶことになります。
TOEICのL&R試験はしっかり基礎力が身についているかを定期的に確認することが出来るおすすめの試験です。
TOEICはビジネスに特化したテストのように書かれていますが、スラングなどは使われないものの、実際には日常の様々な場面で使われている英語が出題されます。
TOEICスコアはキャリアアップに最強の武器
TOEICのスコアはあなた自身が自分の英語力を定量的に評価できることと同時に、他人があなたの英語力を客観的に評価することが出来るツールです。
あなたが学生の方であれば、TOEICのスコアが高いと就職活動の履歴書に点数を載せることができます。
他の学生の方より点数が高いだけで、評価のポイントになります。
TOEICの点数を上げるために努力したことや、自分なりに工夫した効率的な勉強法のエピソードを添えるだけで、
「会社に入っても目標をもって努力できる人」
「戦略的な思考で物事を考えることが出来る人」
と評価を受けます。
あなたが社会人であれば、TOEICの得点が高ければ人事評価のプラスポイントになります。
私は研究開発部門にいましたが、周りの同期はあまり英語力の向上に興味が無い様でした。私は留学を志望していたので同期より英語学習を頑張り、TOEICで高得点を取得していたのでそれだけで評価が一歩リードしました。
もちろんその後社内留学のチケットをゲットできたのも、TOEICで高得点を取得していたからです。
開発部門から海外と取引をする今の部門に異動となったのも、英語力と海外経験を評価されたことが考えられます。
「留学も興味が無いし、海外に行く気も無いけどな~」
と言われる方もいるかもしれませんが、単純に人事評価がプラスになればボーナスが多くもらえますし、昇進も早くなる可能性が高いです。
既にあなたが一定の専門知識を有していれば、そこに英語力が加わると転職するときに無敵になれます。
例えば、設計者であれば英語力があれば、外資系のメーカーにエンジニアとして採用されるかもしれませんし、生産管理や品質保証のノウハウがあれば、海外の工場のリーダーになれる可能性もあります。
経理業務や法務、人事、総務、システムなどの専門性をお持ちの方も全く同じです。英語力が付け加わるだけで、あなたが戦えるフィールドが日本国内から世界に広がります。
その英語力を証明するのがTOEICのスコアになります。
TOEICで高得点を取得するデメリットは勉強のために時間を費やす必要があること以外、思いつきません。
TOEICのスコアは何点必要?800点を目指せ
TOEICを運営するIiBCの公式サイトでは以下の様にスコアとコミュニケーションの相関表が記載されています。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
A | 860 | Non-nativeとして十分なコミュニケーションが出来る |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションが出来る素地を備えている |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上コミュニケーションが出来る |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションが出来る |
E | コミュニケーションが出来るに至っていない |
正直、単純にTOEICスコアとコミュニケーション能力が完全に相関しているとは言い難いと思います。
レベルBの方でもスピーキング能力が高い人もいれば、レベルAのスコアでも全くしゃべることが出来ない人もいるのも事実です。
私の場合、初めてレベルAを獲得したときは、スピーキングのトレーニングを開始したところでしたので、正直十分なコミュニケーションは出来なかったと思います。
ましてやレベルBの時は、全然しゃべることが出来ませんでした。
ただし、あなたを評価する側の人に英語力が無く上の表しか情報が無い場合、TOEICスコアが860点以上あれば英語の上級者として評価します。
レベルBであっても一定以上の英語能力を保持した人と評価します。
あなた自身にとったら、少し過大評価されていると感じるかもしれませんが、点数が高ければ英語力のある人とポジティブにみられます。
世界を相手にビジネスを行っている大手総合商社や誰もが聞いたことがある製造メーカーでは730点以上取得すれば、海外赴任することが可能になります。
更に大手のメーカーでは部長級、経営幹部級の人材には800点以上の取得を求めているところもあります。
なお、公式HPのレベル表に記載がありませんが、企業が社員に求めるTOEICスコアは600点としているところが多いようです。
最低でも600点、出来れば730点、欲を言えば800点以上を目指してみて下さい。
仕事で成果を出し続けるより、簡単に高い評価を得ることが出来ますよ!
TOEICでハイスコアを取得するための勉強法
「730点や800点なんて、そんなハイスコア取得できないよ」
英語の勉強を開始したばかりの初心者の方にはそのように思う人もいるかもしれませんが、段階的にしっかりと勉強を積み重ねていけば必ず到達できます。
私の場合、TOEIC受験を始めたてのころ、留学の条件がTOEIC730点以上でしたので、「何とかTOEICで730点以上取らなければ」とTOEICの参考書を買い込んで、問題を解いていましたが450点くらいで頭打ちになっていました。
そこで改めて、発音や文法、単語力、リスニング力と言った英語の基礎力を身につけることで一気に650点まで伸び、その後改めてTOEICの教材を使うことで730点を取得することが出来ました。
英語初心者の方がTOEICで高得点を取得するための最短の勉強法は、基礎を徹底的に身につけることから始めるべきです。
ある程度英語の基礎が身についている人は600点を超えたあたりから、TOEICに特化した勉強を開始すると一気にスコアが伸びます。
反対に、英語を始めたての初心者の方がいきなりTOEIC730点突破!の様な教材を買い込んで問題を解いても点数は伸び悩むと思います。
私自身が身をもって体験していますので、間違いありません(苦笑)
高い目標を掲げるのはとても良い事ですが、学習の順番を間違うといつまで経っても目標地点にたどり着きません。
基礎をしっかり固め、ある程度基礎力が身についてからTOEICに特化した学習をすることをおすすめします。
TOEICは受験するべき?何点必要ですか?-まとめ
TOEICの受験の必要性と目指すべきスコアについて記事を書いてみました。
TOEICのスコアはあなたの英語力を客観的かつ定量的に評価することが出来る優れた試験です。
スコアが高ければ就職や転職、社内でのキャリアアップの際には有利に働きます。
目指すべきは最低600点、出来れば730点、欲を言えば800点を目指してみて下さい。
基礎学習から取り組み、徐々にTOEICに特化した勉強に取り組むと効率よくスコアを上げることが可能です。
あなたの目標実現に向けて、是非TOEICを受験してハイスコアを取得するよう努力して下さい。